日本歯周病学会の専門医、認定医資格を有するドクターが5名在籍している高野歯科医院。筑西市にて高度な歯科医療を提供しています。今日は院長の高野先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
歯学博士
日本歯周病学会 専門医
つくば歯科衛生専門学校 歯周病学講師
先生が歯医者を志したきっかけは?
医療系の仕事を考えていて、医療に携わるのなら歯科医師がいいのではと薬局の人に勧められたことがきっかけです。
高野歯科医院の特徴を教えてください。
当院は自宅兼診療所になっているので、いつでも対応が可能です。ドクターは日本歯周病学会の専門医が4人、認定医が1人在籍しています。歯周病の専門医はハードルが高く、歯科医師全体の数に対して約1%しかいません。
歯周病は細菌による感染症です。来院いただいた患者さんには、歯周病の原因がなにであるかを理解していただくために、ご自身のお口の中の細菌を顕微鏡で見ていただくようにしています。「これが私の口の中ですか?」とびっくりされる方が多いですね。お口の中にそれだけ細菌がいることを認識いただくことで、ブラッシングへの意識を高めていただけます。症状がかなり進行している患者さんには、様々な歯周組織再生療法をやって、失われた歯周組織を回復させたり、進行を遅らせたりしています。
今後の歯科業界についてと展望を教えてください。
私の幼少期は歯科医院の数が少なかったのですが、私の年代の歯科医師が増えて過剰になりました。将来歯科医師は苦労するのではと自分の子供を歯科医師にしない同業者は多く、後継者がいる歯科医師は10人に1人くらいです。今後は徐々に少なくなり歯科医師過剰から需要と供給のバランスのとれた時代に変わっていくのではと思っています。
今はトータル的に診る総合歯科医がほとんどですが、今後は歯周病、口腔外科、小児歯科、矯正歯科などの専門医院が増え、総合歯科医院と共存していくと思います。アメリカでは何年も前から根の治療をする人は根の治療を専門にする、被せる人は被せる、といったように分化しています。ただ、それはアメリカの保険事情だからできているかもしれません。今後アメリカの保険制度が変わり、高額な医療費が取れないとなってくるとその在り方も変わるかもしれません。
今後に関しても、地域の医療に少しでも貢献していけたらと思っています。今までずっと通ってきてくれていた患者さんが寝たきりなどで来れなくなった場合に、今まではお昼休みの時間を使って訪問診療を行っていました。これからは、私自身が自由に動ける日を作り、訪問診療の希望があれば私が出るようにしたりと、年配者の治療を主にやっていけたらなと思っています。