きのもと歯科 医療法人 豊永会 理事長 木ノ本 喜史 | 歯医者の選び方

「歯を抜かない保存する治療」にこだわり、マイクロスコープを用いた精密治療を行っている木ノ本先生。様々なセミナーや講演会に登壇し、講師として後進の育成にも力を注いでいます。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。

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大阪大学 博士(歯学)
日本歯科保存学会 認定医 指導医
日本顕微鏡歯科学会 指導医
日本歯内療法学会 専門医
西日本歯内療法学会 会長

著書
・感染根管治療 Retreatment―感染制御の要点を知る
・3D根管解剖 CGを操作してイメージする髄腔開拡・根管形成
・偶発症・難症例への対応: 病態・メカニズムから考える予防と治療戦略
・歯内療法 成功への道 臨床根管解剖: 基本的知識と歯種別の臨床ポイント
・歯内療法 成功への道 根尖病変: 治癒へ向けた戦略を究める
・歯内療法 成功への道 抜髄 Initial Treatment: 治癒に導くための歯髄への臨床アプローチ

セミナー、講演実績多数 

先生が歯医者を志したきっかけは?

私の自宅の近くにあった歯科医院の先生がきっかけです。幼少期からお世話になっていて、威厳のある先生を尊敬していました。そんな先生との出会いもあって、歯科医師を目指すことにしました。

きのもと歯科の特徴を教えてください。

当院の特徴は主に「歯を保存する治療」と「健康な状態を持続させるメインテナンス」です。18年間の大学生活で歯科保存学を中心に学び、「歯を抜かない保存する治療」に携わってきました。開業当初からその経験を活かし、マイクロスコープを用いた精密治療を行っています。
もちろん難しい治療も大事ですが、悪くならないようにすることも大切だと考えているので、メインテナンスにも力を入れています。定期的に通院してメインテナンスを続けていれば、再発は防ぐことが出来ます。しかし、通院が途絶えてしまうと再び悪くなるケースも経験してきましたので、メインテンスの重要性について患者様に伝えるようにしています。
また、患者様の生活環境や制約は様々なので、治療のゴールは異なります。そのため患者様としっかりと対話し、今できる最善の治療方法を探し出すことを心がけています。そして、患者様が納得して悔いがないように治療に取り組んでいただければと思っています。担当した患者様の歯の状態を長く健康に維持できるようにフォローしたいと思います。

今後の歯科業界についてと展望を教えてください。

高齢化社会になり、歯が多く残っていることの有用性が様々なデータで証明されています。しかし、歯を守るはずの歯科医師の数は足りなくなると思います。歯科疾患の多くは予防可能です。健康的な食生活を送るためにはセルフケアだけなく、歯科医院でプロフェッショナルケアを受け、予防することが重要だということが患者様にも少しずつ広まってほしいなと思います。
今後の展望としては、歯科業界・歯科医師のレベルアップに携わりたいと思っています。オールマイティな治療を高いレベルで達成することは大変ですが、まずは一人ひとりが得意とする分野を確立して、特徴を持ってレベルアップしていくことが重要です。その中でも歯内療法における歯科業界全体のレベルアップに尽力し、講演会や書籍などを通じて後進の育成に貢献したいと考えています。

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