大学院で病理学を専攻され、「病気」がなぜ起きるのかという「病因論」の追及を日々されている浜野先生。3代目として地域に根差した診療をされています。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
歯学博士
Yokohama Journal Club 主宰
大学講師
講演、学会発表、論文実績多数
先生が歯医者を志したきっかけは?
歯科家系で私が3代目だったのと、地域に対する使命感もあり、歯科医師を目指すことにしました。
はまの歯科医院の特徴を教えてください。
私は大学院で病理学を学びました。その経験から、自分の専門分野である「症状の診断」をベースに、どうしてこの患者さんはこの病気になってしまったのだろうかということをよく考えてから治療を行っていることが特徴です。
また、当院が横浜市大病院の前にあり、全身的な疾患をお持ちの方が多いので、ただ単に口の中を診るのではなく、身体あっての口という考え方で診ています。
私は3代目になるので、患者さんの健康を長きに渡って「かかりつけ医院」として診ることで、地域に貢献していきたいと考えています。
カウンセリングの際は、患者さんの生活的な背景、経済的な背景、身体的背景の3つを重要視しています。どこまで長い期間来ることができるか、何回来院することができるか、患者さんがどこまで治したいのかをしっかりと聞くようにしています。患者さんの背景に合わせて治療方針を決めるということを1番心がけています。
今後の歯科業界についてと展望を教えてください。
基本的に口の中の病気がなくなることはないので、そういう意味で言うと、歯科業界を前向きにとらえています。おいしく食べる、楽しく食べるという口の器官に携わっている限りは、世の中のニーズがなくなることはないと思います。その中で患者さんに対して自分自身がどこまで期待に応えられるかどうかがとても大事だと思っています。 今後に関しては、正直言ってかっこいい目標はありません。まずは地域で生き残れるかどうか、ニーズがあるかどうか、医院をうまく継続していけるかどうかを考えているのが正直なところです。ただ、病理学を学んだ人間として、どうして病気があるのだろうか、どうして病気ができてしまうのだろうか、それを終生考えながら患者さんを診ていきたいと思います。