あやの歯科医院 院長 綾野 永一 | 歯医者の選び方

患者さんの歯を1本だけ診るのではなく、お口の中をトータルで診る「一口腔単位」をモットーに診療にあたられている綾野先生。スタディグループの会長を務められ、日々研鑽されています。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。

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WDSC(Weekend Dental Study Club) 会長

先生が歯医者を志したきっかけは?

私が学生の頃は医療系の仕事がとてもいいと言われていた時代で、親戚からの勧めもあり、歯学部に進学しました。臨床研修が始まって、患者さんと対面するようになり、より歯科が楽しくなりましたね。

あやの歯科医院の特徴を教えてください。

今悪くなっているところだけに集中して、その歯だけを治すのではなく、全体を診て治していくことを1番心がけています。今悪くなっているところだけを治したとしても、今後周りにある歯がどうなるのかを予測して対策しなければ、再治療になってしまいます。歯1本だけが特化して悪くなることはありません。色々な原因が集まって、悪くなっているので、お口の中全体を診ながら計画的に治療しています。そのために、矯正やインプラントなど、本当の意味でト―タルに診ることができるよう幅広い分野で日々研鑽を積んでいます。
治療の際は、まず患者さんが本当に悩んでいるところはどこなのか、本当に治したいところはどこなのかをはっきりさせます。原因は様々なことが考えられますので、その患者さんにとって最良の治療は何かを一緒に考え、治療に進みます。
当院はプラズマも導入しています。装着前の詰め物・被せ物の表面のイオン結合をプラズマを使って切ることで、接着剤がよりフィットして、装着後に取れにくくなります。
オートクレーブも導入しており、診療に使う器具の滅菌や、患者さんごとに使い捨てのグローブを使うなど、院内感染予防対策を徹底しています。

今後の歯科業界についてと展望を教えてください。

虫歯菌、歯周病菌を感染症と捉え、それを治療水で綺麗にしようという考え方があります。ただ、治療水で細菌をある程度除去したとしても、数か月経つと悪玉菌、善玉菌、日和見菌の構成比が元に戻ることから治療水だけではよくならないという考えがありました。しかし、悪玉菌を除去して、善玉菌を優位に置き換える方法を考えた人がいて、その方法が可能であれば本当の意味で治ると思います。当然今まで通りのやり方をしていただけではいつまで経っても治らないので、その方法で治していくことも一つだと思っています。そして、予防もその人の考え方でやっていけば、本当の意味での予防ができると思っています。
その考え方によって、他の全身疾患や腸内の細菌に関しても全てのことが変わってきます。また、歯周病菌が認知症に関係しているというニュースも出ています。全身の健康のスタート地点は口だという考え方でやっていけるようになれば、歯医者が持っている役割が大きくなり、もっといい職業に変わると思います。
今後に関しては、予防にしても治療にしても、そういった考え方を基に、ちゃんとこうやれば治りますということを確立していきたいです。

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