吉崎歯科医院 院長 吉嵜 太朗 | 歯医者の選び方

小さな大学病院をコンセプトに、各分野の専門の先生が連携をはかり、切磋琢磨しながら日々診療にあたっている吉崎歯科医院。訪問診療にも力を入れており、歯科医院で受ける治療と遜色ないクオリティの治療を提供されています。今日は院長の吉嵜太朗先生に、医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。

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歯学博士
Interdisciplinary Team in Dentistry 理事
第6回義歯ケア学会優秀口演賞
学会発表・論文実績多数

先生が歯医者を志したきっかけは?

医療家系だったので、漠然と医療関係の仕事をやりたいと思っていました。そして、高校3年生になり医学部を目指して受験をしたのですが、落ちてしまい浪人することになりました。その時に、本当に医師になりたいのか考えたところ、特に理由もなく、なんとなく目指していたことに気づきました。そこで、私はなにをやりたいのかを考えた結果、父親の背中を追って歯科医師になることを決めました。

吉崎歯科医院の特徴を教えてください。

当院のコンセプトは「小さな大学病院」です。各分野の専門の先生が集まり、大学病院のような横のつながりで各先生が連携して治療プランを組んでいます。また、各専門医の先生がお互いに得意分野を教え合い、切磋琢磨しながら日々診療にあたっています。
当院は、訪問診療にも力を入れています。診療の合間や診療後ではなくどの時間帯でも対応できるようにしていますので、予約いただいた時間にお伺いさせていただきます。機材に関しても、ポータブルのX線や嚥下内視鏡、自由に持ち運べる歯科用ユニット、診療用のルーペなどを持参し、実際に歯科医院で受けていただける治療とほぼ変わらないクオリティの治療を提供しています。訪問診療では、全身疾患をお持ちの患者さんも多いので、しっかりと病気や障害に対する知識と治療技術を持った歯科医師が対応させていただきます。
患者さんの満足度は、治療の質よりも患者さんとの信頼関係の方が相関関係が強いということが研究でわかっています。患者さんが歯科医師のことを信頼していなければ、満足度は低くなってしまうので、治療の技術、知識はもちろん大切ですが、まずは患者さんと信頼関係を築くことを1番大事にしています。そのために、患者さんが何を求めて当院に来てくれたのか時間を惜しまずしっかりとお話を聞かせていただきます。また、インプラントを勧めた方がよい口腔内の状態でも経済的背景や外科手術は怖いのでやりたくないという患者さんもいますので、こちらの価値観を押し付けるのではなく、よく相談してすり合わせをした上で治療を進めていくことを心がけています。若手の先生にも、言葉遣いやあいさつをしっかりとするなど気をつけていれば済むことでイメージが悪くなるようなことをしないように伝えています。

今後の歯科業界についてと展望を教えてください。

今後の歯科業界は、各分野の専門の先生が分業制でやっていくアメリカのようなイメージに近づいていくのかなと思っています。都内では、根管治療だけを専門の先生に依頼して、治療後は元の歯科医院で引き続き治療を進めていくといったところが多いですが、地方も徐々に同じように変わっていくと思います。
若手のドクターがどんどん減っていくので、卒業したての先生が働きたいと思ってもらえるようなクリニック作りをしていくことが、私たち世代の院長の課題だと考えています。今後専門医資格の取得を目指す人が増えていくようであれば、私自身が専門医を育てられるように指導医の資格を取得したり、当院を専門医の研修施設にして、働きながら専門医資格を取れるような環境を作っていきたいです。
最終的には、歯科医師が本当に社会から必要とされるような、憧れてもらえるような職業にしていきたいと思っています。一般的に歯科医師と言えば、どうしてもお金というイメージが先にきてしまっています。開業した以上は稼ぎたいという先生が多いのはわかりますが、歯科医師という職業の価値を高めるためには、安易にお金に走らず、歯科医師はこんなに素晴らしい仕事をしているということを知ってもらうことが重要です。そして、若者たちが将来なりたい職業を聞かれたときに「歯科医師です」と言ってもらえるようにすることが私の目標です。

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