様々な理由によりインプラント治療ができないと断られてしまった難症例の患者さんの治療を数多く請け負ってきた大川先生。あらゆる口腔領域の手術に適用することができるPRGF療法という高度再生医療にも取り組まれています。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
IDIA アメリカインプラント学会 インプラント認定医 専門医 指導医
LEI 国際レーザー学会 レーザー認定医
DGZI JAPAN 国際インプラント学会 インプラント認定医
日本顎咬合学会 噛み合わせ認定医
JSDA 日本アンチエイジング歯科学会 認定医
アメリカ インディアナ大学 ホワイトニング認定医
日本スウェーデン歯科学会 口腔感染予防外来認定医
JDA 日本歯科医学振興機構 臨床歯科麻酔管理指導医
先生が歯科医師を志したきっかけは?
歯科医師になった1番のきっかけは父親が歯科医師だったからです。父親の背中を見て育ち、自然と歯科医師を目指していました。
大川歯科医院の特徴を教えてください。
当院は父親から受け継いだ医院として昔から通っていただけているご高齢の患者さんも多いため、インプラントや入れ歯などの欠損補綴を組み合わせて嚙み合わせを作っているところが1番の特徴です。また、1本の歯を治療しただけでは根本的な解決にはなりませんので、常に全体を診て、噛み合わせのことまで考えた治療を行っています。
当院のインプラント治療の強みは、難症例に対応しているところです。「骨がない」「骨が薄い」「糖尿病や高血圧などの持病がある」といった理由により他院で断られてしまった患者さんの治療をすることが多く、経験・実績が豊富です。
当院は、PRGF療法という再生療法にも取り組んでいます。患者さんの採血をして、高度再生医療用の遠心分離機で血液中の再生たんぱくを取り出し、それを再生材料として利用します。これは厚生労働省の認可がなければできない、とても高度な医療です。ご自身の生成たんぱくなので、拒否反応もなく、腫れと痛みも少なくて、治るスピードも速いので、患者さんにとってメリットの多い選択肢です。
設備面では、セレックというCAD/CAMシステムを導入しており、詰め物、被せ物はすべて院内で作製しています。さらに、インプラントに関しても、当院はアバットメントと呼ばれる土台から作製しています。土台から院内で作っている歯科医院はほとんどありません。歯茎の高さや薄さも踏まえて、カスタマイズされた土台を作ることが可能です。
土台はチタンでできているので、昔はどこでも削ることができず、ドイツなどの海外で削ってもらう必要があり、どうしても2週間ほどの期間がかかっていました。しかも、届いたものを確認して微調整したいとなると、再度海外に送る必要があったので、患者さんはさらに待たされることになってしまいます。そこで出会ったのがセレックです。口腔内スキャナーで画像を撮るので、不快感のある型どりも不要ですし、そのスキャンデータをもとに、3次元的な画像を見ながら、チェックして、その場で修正し、事前にデータ上で完結することが可能になりました。
今後の歯科業界についてと先生の展望を教えてください。
現在はインターネット上で、たくさんの情報を得られるようになったので、患者さんの知識レベルが上がってきています。ただ、情報があまりにも多すぎるため、どの情報が正しいのか、どれが自分にマッチした情報なのかがわからなくなっています。「あなたにマッチするものは〇〇です」「理由は〇〇です」といったようにエビデンスをもとに価値のある情報・知識を提供することが我々歯科医師の仕事であり、専門性が求められるところだと思っています。
今後に関してですが、再生医療の可能性と予知性には大きな可能性があるので、その専門性をより高めていきたいと思います。