鶴木クリニック医科・歯科 三田分院 医療法人社団 瑞鶴会 院長 鶴木 三郎 | 歯医者の選び方

開業歯科医院では数少ない顎変形症の治療を専門に行っている鶴木クリニック医科・歯科。矯正歯科の先生からの依頼やインターネット、SNS等で調べられた患者さんが数多く来院されています。今日は院長の鶴木三郎先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。

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医学博士
日本口腔外科学会 専門医 指導医

先生が歯科医師を志したきっかけは?

元々は慶應義塾大学の法学部に通っていたのですが、大学4年生のタイミングで父親が歯科医院を開業し、誘われたことをきっかけに、再度昭和大学の歯学部に進学し、歯科医師を目指すことにしました。

鶴木クリニック医科・歯科 三田分院の特徴を教えてください。

当院は顎変形症治療専門のクリニックです。本来ですと、顎変形症治療は大学病院や市中病院などの大きな病院でしか対応できないのですが、当院で治療することが可能です。
通常の矯正治療では治せないくらい顎の骨がずれてしまっている方や顎が大きく前に出てしまったり、大きくひっこんでしまっている方に対して外科手術を行い、正しい位置に顎の骨を動かすことで、嚙み合わせや発音などの機能異常を治していきます。
当院は、通常のレントゲンだけでなく、3次元的に骨を観察するための「モルフェウス3D」というシミュレーションソフトを導入しています。漠然とご自身の顔の形に悩まれている患者さんもよく相談に来られます。その際は、「モルフェウス3D」で顔全体をスキャンしたデータと頭部x線規格写真を重ね合わせ、簡易的にコンピューター上で手術を行い、術前後の顔の変化を見ていただくことができます。やはり、矯正や顎の骨のずれを治したあとにご自身の顔がどのように変化するのか気になる方は多いと思います。あくまで治療の結果予測ではありますが、実際にご自身の顔でシミュレーションし、その結果を見ていただいた上で、手術を受けるか受けないかの判断材料にしていただいています。もちろん手術以外の選択肢もあります。歯を抜く方法・抜かない方法、手術をする方法・しない方法などの治療方法の選択肢を提示させていただき、それぞれの方法のメリット・デメリットを患者さんに丁寧にご説明します。そして、ご理解していただいた上で患者さん自身で治療方法を選択いただいています。そのために、当院ではカウンセリングの時間も患者さん一人ひとりしっかりと確保しています。
さらに当院は「ドルフィン3D」を導入しており、手術をするとなった際に、モルフィウス3Dの情報を参考に、より正確に骨の移動をシミュレーションしています。

今後の歯科業界についてと先生の展望を教えてください。

国家試験の合格率が下がり、歯科医師が過剰だった時代から歯科医師が不足する時代になってきていると感じています。大学病院に勤めている口腔外科の先生の話を聞くと、私が口腔外科に入った時代は、黙っていてもたくさん医局員が入ってくるような時代でしたが、今は人が足りていないということだったので、歯科医師の数は相対的に国民の数に対して足りなくなっていくと思います。なので、需要と供給の関係からすると歯科医師の待遇はよくなっていくと思いますが、そういった状況の中で、「なにをやるのか」「なにがしたいのか」を各先生方がしっかりと道を決めてやっていくことが重要だと思っています。

今後に関しても、丁寧に診察、手術を行い、顎変形症という分野において、質の高い治療をできる限り多くの患者さんに提供していきたいと思っています。また、顎変形症の手術は1人でするものではなく、サッカーチームのような側面もあります。最近は一緒にプレーできる先生も増えてきました。今後はそういった先生をもっと増やしていけるよう歯科医師の育成にも注力し、歯科業界にもっと貢献していけたらと考えています。

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