ルドルフ・シュタイナーが確立した「アントロポゾフィー医学」の考えを、診療の柱としている鈴木規夫先生。日本抗加齢医学会の専門医資格も取得しており、アンチエイジング治療にも注力されています。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただきました。
日本抗加齢医学会 専門医
先生が歯科医師を志したきっかけは?
学生時代、将来の仕事を考えたときに会社員は向いていないと思っていて、そんな時に父親から歯学部を受けてみたらと勧められたことをきっかけに、歯科医師の道に進むことにしました。
赤西デンタルクリニックの特徴を教えてください。
当院はお子様の咬合育成に注力しています。成長期のお子様の大人の歯への生え変わりをコントロールして、正常な歯列の発育を促し、将来的に大掛かりな治療を避けることを目標にしています。
また、当院はルドルフ・シュタイナーが確立した「アントロポゾフィー医学」の考えを、診療の柱としています。「アントロポゾフィー医学」では、患者様の身体で起きている病気を身体的側面だけでなく、心理的側面、精神的・社会的側面の全体を考察し、治療に役立てていきます。私は「日本アントロポゾフィー医学の医師会」に役員として運営にも携わっています。
当院はアンチエイジング治療にも注力しています。私は日本抗加齢医学会の専門医資格を取得しているので、単純な歯科治療だけでなく、抗加齢医学会の専門医しか取り扱えないサプリメントや化粧品を患者様の状態に応じてご紹介しています。また、症状によっては、近隣の内科の先生をご紹介させていただくことも可能です。
院内にはヒアルロン酸導入機を完備しています。針を使わない最新レーザー治療機を使用した痛みのないヒアルロン酸注入が可能なので、それを求めて来院される患者様も多いです。ヒアルロン酸を直接肌に浸透させて、ほうれい線や小じわなどを目立たなくしたり、肌質を改善しています。
皮膚科や美容整形外科の先生と話をした際に、アンチエイジング治療でメスを入れるというのはすごくハードルが高いとのことでした。メスを入れるまでもない患者様に対して、当院でお手伝いできることを相談しながら選択していただいています。
患者様と接する際は、同等の立場でよく話をして、治療を進めていくことを心がけています。治療では、できる限り患者様の10年、20年後を見据え、しっかりと相談を重ねながら、信頼関係を築いています。
当院は「歯の健康クラウド」というシステムも導入しています。患者様の歯の健康状態をデータ化し、クラウドで管理しているので、患者様ご自身の口腔内の現状を携帯などで常に見ていただくことが可能です。
今後の歯科業界についてと先生の展望を教えてください。
私が開業した20年前と比べて、現在は歯が綺麗な患者様が増えています。補綴の仕事は少なくなっていくかもしれませんが、残っている歯が増える分、歯周病などの感染源が増えるので、そういう意味では、歯科のニーズは確実に高まり、歯科医師の役割、責任は増えていくと思っています。
また、今後の歯科治療はただ単に歯の治療だけをしていくというよりは、患者様の全身を診ながら、内科と連携して管理していく流れになっていくかもしれません。
今後に関してですが、歯科医師が昔のように尊敬される仕事になってほしいなと思っています。歯科医師の評価は昔と比べるとやはり落ちていると思いますので、もっと誇りを持って仕事ができるように、少しでも歯科業界の力になりたいなと思います。