赤坂フォーラムデンタルクリニック 院長 坪田 健嗣 | 歯医者の選び方

20年以上の歴史をもつ審美歯科の専門クリニックの院長坪田先生に、世界的に認められてきたBTAテクニックや今後の展望などを本日はインタビューさせていただいた。

坪田先生1枚目

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日本大学歯学部講師
日本歯科審美学会会員(理事・認定医)
日本アンチエイジング歯科学会会員(常任理事・認定医)
日本補綴歯科学会会員(専門医)
日本成人矯正歯科学会(理事)
日本抗加齢医学会会員(専門医)

学会発表、講演、論文、メディア掲載多数

2013年度 審美歯科学会 優秀発表賞受賞

著書
・素敵な人は歯が綺麗 最新・審美歯科とインプラント(共著)
・眠っている間に歯は白くできる!
― 審美歯科医が教える簡単、確実なホームホワイトニングのすべて
・こうすれば歯は白くなる、美しくなる
―審美歯科でここまでできる、最新治療のすべて
・歯はこんなに美しくなる

先生が歯医者を志したきっかけは?

坪田先生2枚目

父は会社の経営者でいろんな事業をやっていたのですが、その父を見ていて、誰かの下で働くというよりは、小さくても自分がトップになってできるような仕事をやってみたいと思っていました。
兄が父の会社を継ぐと思っていたのですが、オイルショックによる経済悪化で、父の薦めもあり兄は医学部に進学しました。その影響を受け、私も医療の道に進もうと方針を決めました。
最終的に歯科医を選んだのは、自分自身が歯の矯正を受けた経験から親しみがあったのと、病院での夜勤はやりたくないなと思い歯科を選びました。

赤坂フォーラムデンタルクリニックの特徴を教えてください。

30年近く前から審美歯科を中心にやっていて、患者さんが満足する治療を目指しています。もっと言えば患者さんが感動する治療です。感動というのは、満足を超越した時に生まれるものなので、それを理想としています。
そのためには審美治療を行うための知識と技術が必要になってきます。まず、1人1人の患者さんを丁寧にまず何を望んでいるかを聞き、それに対しての治療方針を立てています。
30年前は審美治療は見せかけの治療で、邪道ではないかと日本では言われていました。でもその頃すでにアメリカでは審美歯科は確立していて、機能もしっかりしていて、見てすぐに分かるような人工的なものではなく綺麗に自然に治すということをやっていました。
そこで私もアメリカの審美学会に勉強に行っていました。
得意分野は審美の中でも歯肉ラインを整えるテクニックです。歯茎のラインがすごく重要で、ただ歯並びが整っているだけでは綺麗に見えません。
歯肉ラインを整えるためのテクニックとして20年前から大がかりな歯茎の手術や装置を使わずに、セラミック治療の際に歯肉も綺麗に整えるBTAテクニック®というのを始めました。偶然私がやり始め、10年経っても問題が起きないどころか逆に普通に治療した歯よりも綺麗に、健康な状態に保たれていました。 それから自分なりになぜうまくいくのか研究論文を読んだり、いろんな有名な先生に聞きに行ったり基礎的な病理学の大学教授のところに行って話をしたりしてその技術、理論を確立していきました。
今自分のやっていることが、英文誌にも論文受理されたり、外国からの講演依頼を受け、世界的に認められてきています。
このBTAテクニック®の適用後は、歯肉の再生力が高まり、歯肉が退縮しにくくなります。これにより、治療後に時間が経っても、歯の根が黒く見える可能性を抑えることができるのが特徴です。

今後の歯科業界についてとその中での先生の展望を教えてください。

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ますます二極化していくと思います。
情報化社会なので、患者さんはインタ-ネットで見ていいものはいいと判断できるので、きちっといい仕事をしている先生はその路線でいくと思いますし、保険ばかりの先生はその治療ばかりになっていくと思います。
私がやっているBTAテクニック®は、患者さんの満足度を高めて、ハッピーにするのはもちろんのことですが、歯科医にとっても役に立ちます。
元々審美的な歯肉ラインを整えるということで始めたのですが、これが歯周病治療の役にも立ちます。 また、差し歯の付け根が、黒く変色している方を時々見かけると思いますが、ある調査によると前歯に差し歯(クラウン)の治療を行った後1年で40%、10年で71%は、露出してくるそうです。そのようなことを防ぐためにもBTAテクニック®は有効です。

BTAテクニック®のセミナーを3年以上前から始めて、現在、200人以上の人が受けています。去年から研究会で一緒にやっている先生も学会で発表し始めたのでだんだんとこのテクニックが広まってきています。今年は9月に富山で国際歯科審美学会というのがあり、そこでも発表する予定です。去年は審美学会で発表した1人の先生が優秀発表賞という賞をとりました。私自身も4年前に受賞しているのですが、私のやっているテクニックでその先生も受賞したことで、また価値が上がったのかなと思います。
今後はセミナーや学会の発表、講演を行って広めていきたいですね。元々8年程前から英語の論文を書いて世界にやっていることを広めようと思ってやっていたのですが、従来の考え方との違いから通りませんでした。それが去年の冬についに通りまして、さらには今年の初めに通った論文がアメリカの最も大きい審美歯科の学会(American Academy of Cosmetic dentistry)の学会誌にも受理されました。今までは最先端すぎて理解してもらえなかったのがだんだん受け入れられるようになってきています。英語の論文が掲載されれば、今後は更に世界にも広めていけると思っています。

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