六本木カマエデンタルオフィス 院長 構 義徳 | 歯医者の選び方

先生の幼少時代の経験から、患者さんが再治療にならないためのシステム作りをしている構先生。また、現在も最新技術の習得・研鑽に余念はありません。そんな先生に本日は医院の特徴や今後の展望などインタビューさせていただいた。

著書・論文
補綴臨床 46巻1号 2013 補綴臨床 46巻2号 2013  3月号
補綴臨床 46巻3号 2013 隔月刊 
補綴臨床 別冊Anterior6 White & Pink Esthetics 2013年6月発行 隔月刊 
補綴臨床 別冊 クラウンブリッジ・インプラント・デンチャー 補綴臨床のトラブルシューティング 2011年5月発行 
歯科臨床のエキスパートを目指してⅢ インプラントレストレーション 11巻 1~2歯中間欠損症例 2013年10月発行 
デンタルダイヤモンド社 ここまで進化したメタルフリー修復&補綴臨床 2013年10月発行 
医歯薬出版 別冊 デジタル・デンタルフォトテクニックマスターブック 2013 12月出版

講演、セミナー、メディア掲載多数

先生が歯医者を志したきっかけは?

元々私は中耳炎もちで、3歳の時から町医者や大学病院に通院していました。その時に、子供ながらに、なぜワンパターンな治療しかしないのだろうかと疑問に思っていました。大学病院では、半日待って、5分の治療、町医者は診察券を出して、30分くらい待って、1、2分の治療で、しかも一向に治りませんでした。なので、耳鼻科ではないですけど、医者になって、患者さんをこんな気持ちにさせないように助けていきたいなと思っていました。
結果、歯科大学に受かったのですが、家族全員歯が悪くなかったので、歯医者に行く機会がこれまでほとんどなく、歯科医がなにか全く分からないまま入学しました。5年生くらいから実際に病院に行って、どういう仕事かを学んだのですが、やはり気持ちのどこかでワンパターンだなと疑問に思っていました。なので、就職の際はこだわってやっているところはないかと30医院くらい見学してから最初の勤務先を決めました。

六本木カマエデンタルオフィスの特徴を教えてください。

先ほどの話と繋がるのですが、ワンパターンではない治療は何かというと、まず、なぜ歯の治療をしなければならないか原因を探るところからスタートします。それが小さな原因なのか、大きな原因なのかは人それぞれ違いますが、安易に流れ作業のような治療をしないで、しっかりと現在の状況を診た上で適切な治療をしていきます。歯医者さんに来る人は、何かしら大きな問題をお持ちなので、なぜこうなったのかをしっかりとご説明させていただき、それを根本的に解決する。それが、予防にもつながります。患者さんが再治療にならないためのシステム作りからやっている点が他の歯科医院とは違う強みですね。
来院された患者さんに対しては、まず、どういう状況で来られるかによって変わりますが、痛くて腫れているという状況であればすぐに抱えている問題を緊急処置で改善します。ただ、当院に来られる患者さんは、根本から治したい方も多いので、まず、知りたがっている情報を十分な説明でしっかりと伝えきるということは意識しています。
また、治るのかなという不安を抱えられている方もいますので、その不安をよっぽどのことがない限り、「大丈夫です。治ります。」ということをきちんと伝えて安心させてあげるということは心がけています。

今後の歯科業界についてとその中での先生の展望を教えてください。

今の小学校6年生の虫歯の平均は約1本です。なので、従来のように虫歯になって神経をとったり、詰めたり、被せるという治療はなくなると思います。だからといって仕事がなくなるというわけではなく、骨格的な問題や歯並び的な問題で、見た目ではなく、機能的に治しても壊れていくことを繰り返していく、負のサイクルに入ってしまっている人が潜在的にはたくさんいると思います。
そういう人たちを、また同じように流れ作業で治療するのではなく、きちんと診断をして、根本的に治していくことが予防にもつながります。その上で、歯は酷使するものなので、ある程度の状態になってしまったら、天然の歯でも少しオーバーホールしないといけない部分も出てくるので、そういったところは可及的になるべく歯を削らないで、接着するようなものでオーバーホールしていくという治療に変わっていくと思います。
また、診断はデジタル化が進んでくると思いますが、数ミリしか削らない治療というのはやはり手先なので、最後は職人の要素が必要です。その点に関しては、私が生きている間は変わらないと思います。
歯科は目に見えないものや分からないものが非常に多いです。それがいろいろなデジタル機器が私たちのような個人の医院でも導入できるようになってくると今までの手探りでやっていた20年、30年前の治療が目に見えて確実にできるようになってきて、今まで分からなかったことが分かってくるようになると思います。その中で、1つでも現時点で分かっていない項目を解明して、後世に伝えていきたいなと思っています。

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