開業して3年目のクレモト歯科なんば診療所。院長の呉本先生はマイクロスコープを使った根管治療や組織のマネジメント力に長けた先生です。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
日本歯科保存学会 専門医
WCOI(世界口腔インプラント会議)専門医
大阪大学歯学会 優秀研究奨励賞 受賞
著書
世界の歯内療法の潮流
論文、学会発表、講演実績多数
先生が歯医者を志したきっかけは?
父親が歯医者だったので幼い頃から歯医者になるだろうと思っていましたが、高校を卒業する頃は他分野の専門学校への進学を考えていました。ただ、実際に歯科大学を見学したことがきっかけで、歯科医療の魅力を知り、父と同じ歯医者になることを決めました。
クレモト歯科なんば診療所の特徴を教えてください。
当院の一番の特徴はスタッフの仲の良さです。開業して3年目なりますが、当初はスタッフ4名とチェア4台からスタートし、現在はスタッフ50名とチェア15台に急速に拡大することが出来ました。スタッフ育成やマネジメントに時間と労力を費やした結果、大きな組織に成長することが出来たと思っています。
治療の強みはマイクロスコープを使用した根管治療です。学生時代にはネズミの歯をマイクロスコープで治療する研究をしていたのですが、そこで技術を身につけることができました。開院当時はマイクロスコープの認知度はまだまだ低く、あまり普及していませんでした。しかし、根幹治療や神経治療はマイクロスコープで治療を行うと決めていたところ、患者様とのニーズが合い、当院を選んできただけるきっかけになりました。
当院は「真に質の高い医療を提供する」という理念に基づき、治療を行っています。質の高い医療を提供するためには、勤務しているスタッフの人間的成長と技術的成長が必要不可欠です。患者様を幸せにするためにも、まずは社会的な成功や社会人・医療人として成長を遂げ、自分自身が幸せを感じることが大切だと思っています。そのためにスタッフが成長する機会や働いていて幸福度が高まることを企画しています。質の高い治療を提供し患者様を幸せにするためにも、職場づくりに力を入れています。
今後の歯科業界についてと展望を教えてください。
今後は成長する医院と衰退していく医院の二極化が進んでいくと思います。また業界全体の人材不足が顕著にあらわれ、デジタルデンティストリーが進むにつれ、設備投資が必要になってきます。設備投資をするには大きな費用がかかりますので、組織としての強さが問われ、対応ができなければ最先端医療を提供できなくなってしまいます。組織力を強化する制度やスタッフへの待遇面などをマネジメントし、時代の変化に対応できる体制を整えることが必要だと思っています。
私の目標は最高の職場環境を作ることです。間もなく当院が運営する保育園と社員食堂がオープンします。栄養士を採用し、体にいい食事をスタッフに提供します。スタッフがより成長できる職場環境を整え、仮に転職した時でも通用するような人間に成長してもらいたいと思っています。ここで働いていることを幸せに感じてもらい、患者様も幸せにできるスタッフとこれからも成長していきたいと思います。