毛呂歯科医院 医療法人社団 千志会 理事長 毛呂 文紀 | 歯医者の選び方

開業して約25年、地域密着で多くの患者さんが通われている毛呂歯科医院。幅広く患者さんのニーズにお応えするため、日々研鑽を積まれています。今日は院長の毛呂先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。

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歯学博士
日本臨床歯科CADCAM学会 理事
日本臨床歯科CADCAM学会 関東支部長
JSCAD 公認セレックトレーナー

先生が歯医者を志したきっかけは?

私の祖父も父も歯科医師で子供の頃から遊び場は診療室や技工室だったので身近に感じていました。父からは好きな仕事をやってもいいよと言われていましたが、歯科医師になることは当たり前のことだと思っていたので、自然とその道に進みました。

毛呂歯科医院の特徴を教えてください。

地域密着型の歯科医院として虫歯治療、歯周病治療、補綴、外科、小児歯科など幅広くやっているので、どの分野の治療もある程度のクオリティレベルで提供できるように準備しています。
開業して約25年になりますが、患者さんからは堅苦しくなくて明るい医院だねとよく言われます。長く来院してくださる患者さんもいて、幼稚園くらいだった患者さんが母親になりお子さんを連れて来られるということもあります。長い年月をかけて地域の人たちと一緒に信頼関係を築いてきたことが1番の強みだと思っています。
新しいシステムや機械も積極的に導入しています。私は日本臨床歯科CADCAM学会に入っていまして、今でこそセレックをはじめとした口腔内スキャナーは一般的になってきていますが、10年くらい前のまだ導入している医院が少ない時代から活用しています。現在では当院の院内ラボにオープンタイプのスキャナーやミリングマシンなどほぼすべて取り揃えているので、比較的はやく精度の高い補綴物を作ることが可能です。
また、マイクロスコープや歯科用CTも今では当たり前になってきており、当院でも導入していますが、ただ持っているだけでは意味がありません。それを患者さんのためにいかに日々の診療の中でうまく活用していい治療を提供していくかが大事だと思っています。
インプラント治療においては、患者さんも現在の状態やコスト面によりニーズも様々だと思います。当院では5社くらいのメーカーを取り揃えているので、その中からその患者さんにとって1番ニーズに合っているもの、将来も見据えてどんなものが向いているのかを相談して決めるようにしています。
患者さんに親切で丁寧でわかりやすい歯科治療をコンセプトに25年変わらずにやってきました。最近ではもう1つ、「進化(evolution)、創造(creation)、問題解決(solution)」も掲げています。私たちは様々な引き出しを持っているので、どんな治療でもできますが、常に時代の流れや変化にきちんと対応して進化していくことが必要です。また、その治療がその患者さんにとって1番いい治療なのか、今後の人生においてどんな治療が必要なのかを総合的に考えてやるのは、非常にクリエイティブな分野の仕事なので、画一的なものではありません。だからといってただ自己満足な治療をするのではなく、患者さんのご要望に合わせて問題を解決していくことを心がけています。

今後の歯科業界についてと展望を教えてください。

お口のトラブルがなくなることはないので、業界自体がなくなることはありません。でも、変化は必ず起こります。どんな風に変わっていくのか予測はいろいろできますが、予測したことと現実に起きることは必ずしも同じとは限りません。歯科医師の数が増え、患者さんの数が減り、高齢者が増え、人口の構造が変わるからどういう治療が望まれるのかということは分かり切っているので、その中でも補綴だったり、入れ歯だったり、認知症対策などいろんなことにいつでも対応できるよう準備を整えておかなければなりません。入れ歯の勉強をしていないから、入れ歯のニーズが増えてきたとしても対応できませんというわけにはいかないと思います。特に私たちのような地域密着型の歯科医院は、もちろん全部対応できないといけないですし、どれが欠けても困ると思います。地域で必要とされてニーズに応えていくために、時代の流れや変化に柔軟に対応できる力を身につけることが大切です。
大学を卒業して歯科医師になって31年目になりますが、この間にも大きな変化はいろいろありました。これからももっとIT化が進んだり、AIが出てきたりして今までよりもっとはやく進化していくことは簡単に予測できます。歯科の業界もCAD/CAMが当たり前になり、AIもより発達してもっと簡単に誰でもすぐにできるような時代になってくるかもしれませんし、あるいはもっと違うものが出てくるかもしれません。でも、基本的には患者さんのニーズがあって患者さんが喜んでくれるからこそ必要なものだと思います。いつまでも患者さんのニーズに応えて、あらゆる問題を解決できる歯科医院であり続けるために時代の変化とともに僕らも進化していかなければと思っています。
また、私は今55歳ですが、あと30年はやりたいなと考えています。そう考えると歯科医師になって31年目なのでまだ折り返し地点です。そこまで続けていくことでもっといろんなことが見えるようになり、今よりもっとお役に立てることがあるのではと思っています。

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