その場限りの治療ではなく、将来を見据えた治療を提供している長谷川先生。1回の診療時間をしっかりと確保することで、患者さんの通院の負担を大幅に減らすことができ、お忙しい方にも喜ばれています。そんな先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
医学博士
日本口腔外科学会 認定医
日本先進インプラント医療学会 専門医 指導医
国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔ケア学会 認定医
BLS、ACLS Healthcare Provider
先生が歯医者を志したきっかけは?
もともと歯科医師になる予定はなかったのですが、私が浪人していた時に、両親や医学部に通っていた兄から、私が手先が器用だったので歯学部を受けてみたらと勧められたことがきっかけです。
アクアデンタルクリニックの特徴を教えてください。
当院は、患者さんからの訴えや要望を十分に聞き、またコミュニケーションをとても大事にしており、初診の際は、1時間半以上時間を確保しています。カウンセリングと治療は完全個室で行い、プライバシーが守られているので、周りを気にする必要がなく、なんでもご相談、お話いただけるようになっています。
基本的には痛いところだけを治して終わりという治療はしていません。当然痛みがあるところは最優先に治療は行います。しかし目先の治療を行っても、その繰り返しになってしまうので、総合的に診断して、10年15年先を見据えた治療を考えてます。
当院では、忙しくて何度も通院することが難しい方向けに、短期集中治療を取り入れています。保険診療では一回に行える処置内容に制限があるため、歯の状況によっては通院回数が多くなってしまいます。そこで、時間がとれる際は、1回の治療時間を長めにとらせていただき、まとめて治療をすることで、効率良く進めていくことができるようになります。歯周病治療も本来は長期戦ですが、当院では約3か月で治療を終えることができます。その後は、2~3か月に1度のメインテナンスに移行するので、患者さんが通院する負担も軽くなっています。
私は以前、三井記念病院、東大病院いわゆる総合病院の口腔外科で勤務していたので、専門の医療機関との連携がスムーズに行えることも当院の特徴です。医科の先生と仲良く、現在でも交流をさせていただいているので、色々と相談できるのと同時に、症例によってはご紹介させていただいています。また普段患者さんが通院されてる、かかりつけ医の先生方にもご相談させていただいてます。
私自身、全身麻酔の症例は3500症例以上の執刀経験がありますし、インプラントも3000本以上と経験してます。心臓病などの全身疾患をお持ちの方の治療も経験してきましたので、他の医院で断れてしまった方も、まずは当院にお越しいただければと思います。
開業当初から院内感染防止対策にも力をいれています。世界的に高水準のクラスB滅菌器を導入しており、使用した器具は当然ですが滅菌パックにいれて滅菌、使用直前に開封し患者さんごとに取り換えるなど徹底しています。またユニット(診療台)回りも全て患者さんごとに取り換えています。
今後の歯科業界についてと展望を教えてください。
医科では、オンライン診療やダ・ヴィンチのような医療用ロボットによるオペが普及してますが、歯科はそのようなロボット導入は難しいと思っています。歯科の場合は、口の中を直接診て、実際に動かして、治療をするという形をとらなければ難しい分野です。医科のように歯科でも、機械が取って代わっている部分も確かにありますが、私は人対人が重要だと思っていますし、歯科医師はいわゆる職人とも言えます。衰退する職業ではないと思います。
現在、歯科衛生士が不足しているのが現状です。看護師も同様です。結婚して子どもが生まれると、なかなか子どもを預けることができず、働きたいけど難しいという人が多いと思います。そんな医療従事者のために、子どもを安心して預けられて、仕事に行けるような場所を作れたらなと思っています。昔からいつか実現したいと考えていました。私自身子どもが好きだったので保育士の免許を取ろうかと考えていたくらいです。当院が軌道に乗った際は、そういう方面でも手助けできたらと思っています。
今後に関しては、医院をどんどん広げて、大きな法人のようにしていくということは考えていません。私は患者さんとのコミュニケーションが好きなので、育成という意味では人に任せることも必要ですが、自分の手の届く範囲の規模で、いつまでも現場で仕事していきたいと思っています。1人の患者さんに少しでも長く通っていただけるように、私自身研鑽を積み、80歳、90歳になっても現場で治療していることが理想ですね。