奥原歯科医院 医療法人社団 光志会 理事長 奥原 利樹 | 歯医者の選び方

奥原歯科医院は、地域密着型の歯科医院として、0歳からご高齢の方まで家族ぐるみで多くの患者さんが来院されています。訪問診療にも力を入れ、真のかかりつけ医として地域に貢献されています。今日は院長の奥原先生に医院の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。

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著書
歯科医志望者が絶対に知っておくべき32のこと

講演・執筆実績

先生が歯医者を志したきっかけは?

元々文系科目が得意だったので、文系に進もうと考えていたのですが、友達がみんな理系に進んだため、私も理系に進むことにしました。進路を決める際に、私は人と接することが好きだったのと、手に職をつけたいと思っていたので、人と接する理系の仕事の中から歯科医師の道を選びました。

奥原歯科医院の特徴を教えてください。

地域密着型の歯科医院で、家族ぐるみで来院していただけている方が多いです。
当院の1番の特徴は訪問診療です。20年前から市内で1番初めに訪問診療を始めました。最後まで診ることができるのが本当の意味でのかかりつけ医だと思っています。当院に通われていた患者さんが、病気になって通えなくなってしまっても、自宅まで往診に行くことができるので、最後までしっかりとフォローできることが強みです。
お子様連れの患者さんにも安心して治療が出来るよう託児所も完備しています。お子様を一人で家に留守番させるのは不安だと思いますし、歯科医院は何度も通院する必要があるので、その度におじいちゃん、おばあちゃんや友達に預けるのも頼みにくいかもしれません。お子様連れの患者さんが治療をする際は、治療と同じ時間に託児所の予約を取らせていただき、兄弟・姉妹がいたとしてもみなさん一緒に無料で預からせていただいています。
初診で来られる患者さんで、生まれて初めて歯科医院に来たという人は少ないと思います。他の歯科医院に通っていたけど、行きにくくなったり、なにか違うなと思うところがあって、移ってくると思います。その理由をよく聞かなければ同じことを繰り返してしまうかもしれません。歯の治療の計画は、レントゲンや症状だけではなく、その人の意思や背景、考え方がベースになるので、しっかりと一人ひとりの問診の時間を割いて、コミュニケーションをとることを心がけています。
治療の際は、患者さんに寄り添うことを心がけています。山の頂上を治療のゴールだとすると、直線で行く先生もいますが、寄り添わなければゴールにたどり着けない人もいます。 歯科に対してものすごい恐怖心をお持ちで、虫歯があってたとえ穴が空いていたとしても怖くて治せないという人もいます。そういう人の場合は、できることから始めて、慣らしながら、1年くらいかけて一つの虫歯を治すこともあります。いきなり治療してしまうと、それがまたトラウマになってしまうことを考えると、他の先生と比べると回り道になってしまうかもしれませんが、その患者さんにとっては、そのスピードでなければゴールまでたどり着くことができないのです。それが患者さんに寄り添うことだと思っているので、そのためにいろんな方法を考え尽くします。エビデンスがあるかどうかの問題ではなく、患者さんが納得してゴールまでいくということを当院では大事にしています。
お子様にトラウマを与えないことも心がけています。嫌がっているからと絶対に押さえつけるようなことはせず、落ち着くまであきらめず、必ず1歩でも進んで帰れるように、時にはすごく時間をかけることもあります。来年で25年目になりますが、3歳くらいから診ていたお子さんが大学生や社会人になっても嫌がらず来てくれていることは当院の自慢でもあります。

今後の歯科業界についてと展望を教えてください。

高齢化社会がより進んでいくので、歯科業界は高齢者抜きには考えられません。訪問診療は絶対必要で、インプラントに関してもこれから色々と問題が出てくると思っています。通えるうちは定期的にメインテナンスをすることができますが、寝たきりになり、自分で手入れができなくなって、インプラントが抜けてきたり、炎症が出てきてしまった患者さんを実際に往診に行ってたくさん見てきました。インプラントは技術的にはとても高い水準になっていますが、その後手入れをしなくなったインプラントがどうなるかをまだまだ追えていないので、懸念しています。
今後に関しては、自分の技術を高めていくというよりは、後輩、研修医あがりの先生を育てて、社会の役に立てるようなドクターにしていきたいと思っています。また、訪問診療をやりたくてもノウハウがなく二の足を踏んでいる先生もいるので、ノウハウを具体的にわかりやすく教えていきたいです。

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