一般の患者様だけでなく、歯医者が怖かったり、障害や持病などを理由に今まで歯科治療を断念されてきた患者様も安心して治療を受けていただける体制を整えている竹内デンタルオフィス。日本歯科保存学会の専門医である院長の竹内摂先生と歯科麻酔の専門である副院長の竹内薫子先生が患者様のお悩みに応えるべく日々尽力されています。そんなお二人に医院の特徴や今後の歯科業界についてなどインタビューさせていただいた。
【竹内摂先生】
歯学博士
日本歯科保存学会 専門医
日本歯科審美学会 認定医
日本スポーツ歯科医学会 認定医 指導医
日本スポーツ歯科医学会マウスガードテクニカルインストラクター
日本スポーツ協会公認スポーツデンティスト
【竹内薫子先生】
日本歯科麻酔学会 認定医 専門医
日本障害者歯科学会 認定医
竹内デンタルオフィスの特徴を教えてください。
【竹内摂先生】歯医者が怖かったり、持病があったり、障がいがあることを理由に歯科治療を受けることを断念されてしまっている方はすごく多いと思います。そんな患者様にも安心して治療を受けていただける体制を当院では整えています。
例えば、院内はバリアフリー設計になっているので、車いすのまま診療室に入っていただくことができ、チェアに移乗することなく治療を受けていただけます。また、強い光が気になる方でも安心いただけるよう、歯科用のライトだけでなく、天井に手術用の無影灯も設置しています。
副院長は歯科麻酔を専門としており、全身麻酔に対応できる機材も取り揃えているので、全身管理をしながら治療を行うことも可能です。
私は日本歯科保存学会の専門医、日本歯科審美学会の認定医資格を取得しているので、ただ単に治療をするだけではなく、歯の保存や審美面も重視した治療を提供しています。
また、大学時代はマウスガードの効果についての研究に携わることができたことをきっかけにスポーツ歯科にも興味を持ちました。その後、日本スポーツ歯科医学会の認定医資格や日本スポーツ協会公認スポーツデンティストの資格も取得し、マウスガードを使用した口腔外傷の予防や保護、スポーツによって生じたけがの治療にも対応しています。
現在ラグビーなどのコンタクトスポーツではマウスガードが義務化され、サッカーや野球でも認知が広がりつつあります。ですが、まだまだスポーツ用品店などで売っているマウスガードを使用している方も多いです。歯や口の中の形は人によって様々なので、ご自身の口に合っていないマウスガードを使用すると、集中の妨げにもなりやすく、けがの予防という意味でも十分に効果を発揮できないこともあるので、もっと多くの方に正しくマウスガードを使用していただけるように力を入れていきたいと思います。
【薫子先生】ご高齢の方や何らかの疾患をお持ちの方、心身的疾患をお持ちの方の中には様々な理由により地域の歯医者では治療を受けられず、市内の大学病院や遠方の病院までわざわざ歯科治療を受けるために通われているという状況を大学病院勤務時代からよく見ていました。
歯医者は1度の通院で終わるというよりは、何度も通院が必要ですし、長い付き合いになることも多いので、通いやすい地域のクリニックで、そういった患者様の対応ができればと考え、すべての患者様を受け入れられる機能を備えた医院を作りました。
私は麻酔科医として、全身疾患などを含めた患者様の全身状態の把握、管理をしながら歯科治療を提供することができます。緊急時にも対応できる設備やお薬等も完備しているので、身体の状態に不安のある患者様も安心して治療を受けていただけるところが当院の特徴です。歯科治療に恐怖心がある方、えずきが強く受診が困難な方には、「静脈内鎮静法」を用いた歯科治療にも対応しています。
患者様と接する際に意識していることは?
【竹内摂先生】患者様には、治療の選択肢をメリット、デメリット含めて丁寧に時間をかけてご説明させていただきます。その際は、削らずに処置する方法やできる限り歯を残す方法などなるべく多くの選択肢を提示できるように心がけています。必要な歯を残すために抜歯が必要な時もあります。
私は保存修復科の出身ですが、保存以外にも外科処置についても研鑽を積んできました。病院の歯科口腔外科への紹介も患者さんにとって負担になる場合もあるかと思います。抜歯に関しても、選択肢を与える側として責任を持って当院で対応できるような体制を整えています。
また、お口の中は見えそうで見えないところなので、どの歯をどのように治療したかをわかってもらえるようにしなければ、それが恐怖心や不信感につながってしまうので、必ず処置した内容を患者様にお見せすることも大切にしています。
今後の歯科業界について教えてください。
【竹内摂先生】まだまだ歯科治療が必要な患者様が多い中で、持病や障害を理由に歯科治療を受けられないという方は今後も増えてくると思います。そういった患者様に対して、柔軟に対応できる歯科医院がより求められていくと思っています。
また、今後は削って詰めるといった従来の治療は減り、より審美的で高度な要望を持たれている患者様が増えていくと思いますので、そのご要望にお応えできるように歯科医師側も常に勉強して知識や技術をアップデートしていくことも重要だと思います。
【薫子先生】今までは「家から近い」「通いやすい」といったところにしか行けていなかったような患者様が自ら歯科医院を選び、望んだ治療を受けられるようになってきています。超高齢化社会になり、今まで以上に全身管理ができる歯科医院が必要にされていくと思いますので、そういった意味でも、お口の中だけを診るのではなく、全身を診ていくための体制を整えていくことはとても重要なことだと思っています。